元アクアリウムショップスタッフが断言する。アクアリウム初心者にグッピーをおススメしない3つの理由。
熱帯魚でも飼ってみるか、ってなった時に何から買おうと思いますか。
群栄作りにネオンテトラ?それともインテリアに水草水槽?やっぱり大きくするのが楽しいエンゼル?
でもやっぱり定番グッピーが圧倒的に人気。特に初心者から。
って注文は年中ずっと受けてました。やっぱりグッピーって強いなって思います。
でも僕がアクアリウムスタッフとして働いてるうちに、グッピーって微妙すぎるってポイントが3つ浮かびあがってきました。
最近流行りの、高さが低め奥行短めに向かない
最近のアクアリウムの傾向として間違いなく水槽の小型化があります。
従来は60cm水槽(横60cm 縦30cm 奥行36cm)が普通だったのですが、現在の60cmは(60*20*36)や(60*20*25)など、横幅は維持しつつ高さと奥行きが抑えられた物が多いです。
横幅が維持されてるのは、見栄えが良いので維持されてるのでしょう。
色んな熱帯魚を入れようと思った時に見た目が美しくなりますし、レイアウトも組みやすくなるしね。
この企画の水槽(特に60*30*25)個人的には好きです。 特に小型魚とかに良いと思う。
重量も軽いし、高さがないから水替えも楽。
価格も手ごろだしコスパ最高。
ところがこれグッピー飼育しようと思ったら全然ダメ。
まずグッピーの性質として流れに弱いって部分があります。
あんだけでっかい”うちわ”がお尻についてて泳ぎが上手いわけがない。
ですが、スリム水槽についてるセットの内容としては、ほとんど外掛けフィルター。
あんな奥行の狭い水槽で外掛けフィルター使ったらどうなるか想像してください。
間違いなく滝行。しかも終わりがない。
こんなもんグッピーヘトヘトなって死ぬわ。
よくても尾ひれが割れたり、子供が弱る事になるでしょう。
良い状態では飼えない。
もし奥行きがないタイプで飼育するなら取説読んで流量を調節した方が良いです。
店員さんに聞かずに水槽セット買った人は、流れの調節をする機能がついてるのを知ってるんだろうか…。
メンテナンスの手間
飼育者なら誰しも身に覚えがあると思いますがグッピーって増えすぎる。
これが厄介。最初は増えたってのが楽しいんですよ本当に。
生まれてきたやつも”最初は”綺麗で色んな色のが生まれるしね。
慣れてきた頃に地獄が始まります。
あれ、また増えてる。あれ、また増えてる。
どんどん増えます。いつの間にか水槽はグッピーだらけ。
中身はどんどん増えますが、水槽のサイズは変わらないので水の痛みは激しくなっていく一方です。
餌も今までと同じ量じゃすまなくなり、栄養豊富なお水でコケもわんさか生えてくる。
水換え水換え水換えと、水換えに追われる日々がいずれやってきます。
水換えというか水槽のメンテナンスなんだけど。コケとりとかろ過機の掃除とか。
はーもう嫌だ。これ辞める理由。
結局長くやっていくとなるべく手間をかけたくなくなるので、勝手に増えられると凄い嫌になってくるんですよ。
最初のうちは綺麗だったグッピーも交配を進めるうちに色どんどん汚くなるし、奇形が増えてきて新しい血を入れないといけなくなるし。
でもグッピーは嫌だから他の魚入れたいなー、と思っても飼育限界迎えてるのでショップ店員にもおすすめされないです。入れても飼うのは難しいと思いますよなんて言われちゃう。僕なら言うよ。
殖やすならご利用は計画的にね。
っていうか増やしたやつをその辺の田んぼとかに捨てるな。時々明らかにメダカじゃなうやつ泳いでるだろ。
圧倒的に面白くない
最終的には飽きます。なぜなら飼い甲斐がないから。
グッピーの弱点のひとつに長期飼育していっても姿が変わらない、ないし姿の変化がわかりにくい事があげられます。
所謂色物と呼ばれる魚の弱点でもあるんですけど、わかりやすい派手な色彩が故の弱点。
例えば金魚を例に出しましょう。
金魚って長く飼う事で色々な変化が出てきます。色が変わったり、体の形が変化したり大きさも変わります。
これが金魚飼育の醍醐味なんですけど、グッピーの飼育の醍醐味ってわかりやすい派手な色彩と繁殖です。
この色彩と繁殖の楽しみって1か月近くで満たされる。
しかもどのグッピー飼っても大体同じだし。(ミックスに限ってはね)
これだと楽しみの頂点が早めに迎えられてしまいます。結果飽きるっていう。
前述べた通りに対策しておかなかった場合、新しい種類を~なんて言ってられなくなります。
はい、もう飽きました。死んだ水槽の出来上がり。
まとめ
グッピーの良さは即効性があるところです。
だからこそ飽きやすい、手間もかかるし。
僕はグッピー飼いたくないです、実際に飼うまでもないです。お店で眺めるだけで十分です。それくらいの認識。
次回は、じゃあ何がおススメやねんっていう人におススメ書きます。