元アクアリウムショップスタッフが断言します。

28歳。元アクアリウムショップスタッフ。アクアリウムを中心にギターやテレビの事も書きます。ブログ名の変更に伴い、記事タイトルも省略します。

活性炭とゼオライトの役割。ろ材がめっちゃ大事って話。

アクアリウムと切っても切り離せない関係のろ過機。

ショボいろ過機でショボいろ過したって駄目です。

 

ろ過機と同時にろ材に手を加えるだけで、

めちゃくちゃろ過能力が上がるって知ってました?

 

更に付け加えて言いますけど、

活性炭もゼオライトもいずれは無意味になるんですよ。

まあ無意味ってことはないんですけど。

 

つまりはゼオライトも活性炭も使い捨てが通常の使い方だよ、

というわけです。

 

アクアリウムのキーとなる存在のろ過機

活性炭、ゼオライトの役割

じゃあ何のために活性炭やゼオライトを水槽の中に入れるのか、

という話なんですけど、水槽から発生する匂いとか濁りを除去するためなんですよね。

1番効果として実感しやすいのは水槽の立ち上げの初期段階とかリセット時。

 

まだ熱帯魚を飼育出来る状態ではない、

ただの水の時に効果を実感しやすいってことです。

娘が金魚すくってきちゃって、みたいな人には超ありがたいですよね。

金魚はよく水も汚すし。

 

バクテリアの発生が十分ではない水槽では、

魚臭い匂いが発生したり、水が白く濁ってきたりします。

その匂いや濁りを活性炭とかゼオライトが力ずくで吸着させるわけですね。

 

ただ僕が冒頭でいずれは無意味になる、

と言ったのもここに繋がってくるんですが、

活性炭もゼオライトも無限には吸着出来ないんです。

限度があります。当たり前なんだけどね。

 

イメージとしては活性炭もゼオライトも掃除機と一緒で、

中身がいっぱいになると、それ以上は吸えなくなります。

 

つまり活性炭の"吸着する"役割が終わってただのろ材になる、ということ。

だから活性炭としては無意味だけど、ろ材としては意味があるみたいな。

 

ここまで読んでくれた方は気づいてくれたと思うんですけど、

活性炭を入れすぎることに意味はないです。

部屋の中を掃除機2台でかけても掃除出来る量は変わらんでしょ。

 

ただし、ゼオライトの場合は活性炭と少し違うところがあって、

ゼオライトの場合は吸ったものを吐き出します。 条件はあるけど。

 

せっかくお仕事してくれたのに、

何にも考えずに入れたまんまにしとくと地雷になる。

ゼオライト怖すぎ。

 

この性質があることに加えて、

ゼオライトの場合は水質に影響を及ぼします。

 

ゼオライトの場合は入れすぎに注意が必要です。

 

そもそも論として

ここまで話してきた内容を全部ひっくり返しますけど、

活性炭もゼオライトも熱帯魚の飼育には必要ないんですよね。

 

結局のところアクアリウムっていかに環境の変動を小さくして水を綺麗に保てるか、

ってところに重きが置かれます。

 

活性炭もゼオライトも入れ替えが必要な時点で、

応急処置的な使われ方の方が多いんですよね。

 

活性炭としての効果を最大限に使おうと思ったら、

新しい活性炭を入れるしかないんですけど、

今まで使ってた古い活性炭の方がバクテリアの住処になってるっていう。

ぱっぱらぱーなことになってるんですよね。

 

だったら活性炭入れるよりも入れ替える必要がないリングろ材にした方がいいよね、

って感じでアクアリストには活性炭愛用者が少ないです。

 

ずっと活性炭使う場面ってそうそうないし、

活性炭入れて水槽立ち上げるなら、バイコムのバクテリア入れとけ、みたいな。 

 

活性炭やゼオライトを使うことのデメリット

活性炭やゼオライトには定期的な入れ替えが必要なわけですが、

メンテナンス的にも上部式と外部式だと定期的に入れ替えるのもめんどくさいんですよね。

外掛け式とか投げ込み式ならまだいいけど。

 

それと活性炭にはもうひとつデメリットが存在していて、

薬が使えなくなります。

 

活性炭が薬の成分までも吸着してしまって、

肝心の病原体の方に効果が出なくなるんですよね。

 

薬を使う前には活性炭など入ってないことを確認してから使いましょう。

 

まとめ

というわけで、初心者のうちはゼオライトよりも活性炭の方がおすすめ。

さらにいうと活性炭やゼオライトよりも、バクテリアを育てて飼育しちゃう方がおすすめですよ。

僕も使ってないし。

 

水の状態を一定に保つという意味合いもあって、

活性炭を使わない飼育をしてみましょう。

 

ちなみにおそらくアクアリストで1番使ってる活性炭が、

ブラックホールってやつなんですけど、

この活性炭はレイアウト水槽で使われる流木のアクをとるための活性炭です。

 

水が茶色に濁らなくなるので、

こういう場合にはものすごく便利です。