元アクアリウムショップスタッフが断言します。

28歳。元アクアリウムショップスタッフ。アクアリウムを中心にギターやテレビの事も書きます。ブログ名の変更に伴い、記事タイトルも省略します。

ほぼ熱帯魚です。丸い金魚ピンポンパールとは

久しぶりの更新になりました。

今回ピンポンパールのことについて話そうと思ってるんですが、

金魚うまく飼育出来てますか。

 

そもそも金魚飼育は難しいんですが、

その中でもピンポンパールは難しい種類なんですよね。

 

例えばらんちゅう、頂点眼、水泡眼なんかは難しいと思ってるんですが、

ピンポンパールも負けず劣らずです。

まあ難しい、というよりはデリケートって言った方がしっくりくるかな。

 

でもピンポンパールって子供や女性、

いわゆる初心者層の人なんかにとても人気があって、

アクアリウムを始めるきっかけになる金魚でもあるんですよ。

 

よくピンポンパールの前で立ち止まってる人が多かった。

ピンポンパール可愛いですよね。

 

そこで今回は僕が思うピンポンパールの難しさとちょっと気になったから飼育してみようと思うんだけどどうやって飼うのって人に向けて飼育の方法を書きます。

ピンポンパールの難しさ

体形

ピンポンパールの体は特に他の金魚と比べても丸くなっており、

観賞用の体形と言っても過言ではないです。

そこがピンポンパールの最大の特徴であり、人気のあるところなんですけど。

 

でもこの行き過ぎた丸い体形がなかなかの曲者なんですよ。

 

泳ぎは不得意なのでたとえ同じ金魚であっても、

ピンポンパール同士でしか混泳させることができない。

ちょっとしたことで転覆しやすい。

なのに餌はよく食うし水も汚すと。

 

不思議な金魚だよねピンポンパール

 

 

 

飼育環境

 ヒーターは絶対に導入する

ピンポンパールの飼育には必ずヒーターを導入してください。

 

基本的に僕は熱帯魚、金魚問わずにヒーターの導入をおすすめしてるんですが、

特にピンポンパールはヒーターが必要です。

 

丸い体型の彼らは消化不良を起こすと転覆しやすく、

転覆すると元に戻らん可能性が高いからです。

転覆病になると悲しいよね。

 

もちろんヒーターなしの飼育も可能ですが、

飼育難易度があがることと、

水温が低いと消化不良になりやすいことから、

僕はヒーターをつけての飼育が良いと断言します。

 

初心者の人はしっかりと飼育環境を均一にして、

同じ状態を保つことが出来る飼育方法がおすすめ。

 

水槽の大きさは45㎝以上

やっぱり飼育容器は大きければ大きいほど、

というのはピンポンパールにも言えることで、

特にデリケートな金魚であるからこそです。

 

熱帯魚みたいな飼育を取ってるから、

とはいえどピンポンパールは金魚であり、

体の大きさもそれなりの大きさには育ちます。

水もよく汚すので、水質の変化が急激に起きないようにするべきです。

 

水流は弱めに

これが結構注意するべき点です。

そして中型水槽をおすすめする理由。

 

独特な丸い体型のピンポンパールは泳ぐのが得意ではなく、

簡単に流されてしまいます。

ろ過機やエアが作り出す水流が致命的になる場合もある。

 

特に気を付けて欲しいのは、

初心者セットなんかに付属されてるエアの量を調節出来ないエアーポンプ。

 

これと小型水槽の相性が最悪。

簡単に想像出来ますよね。激流です。

更にヒーターなし。環境最悪。

 

チューブの間に弁をかませるか流量を調節する方法を考える。

もしくは外掛け式フィルターにする。

外掛け式フィルターなら流量調節できるしね。

 

混泳はピンポンパール同士

混泳相手はピンポンパール同士でしか出来ないです。

 

同じ丸形体型のオランダや琉金なら出来そう、

と思う人もいるかもしれないですけど、

 

ピンポンパールはこの2種よりも、

さらに泳ぎが下手で餌負け、

泳ぎ負けで長生きしない可能性が高い。

コメットとか絶対無理だよね。

 

どうしても混泳させたいなら、

底物系のドジョウとか。

 

というわけで、

基本的にピンポンパールピンポンパールだけで飼うのが良いです。

 

まとめと余談

ピンポンパールは単独飼育で中型水槽、ヒーター導入。

まとめちゃうとこれだけなんですよね。

でもなんでなのか理由があった方が納得しやすいでしょ。

 

それにしてもピンポンパール本当に人気ありますよね。

 

ピンポンパールはバルーン体型と呼ばれる部類に入るんですけど、

初心者からは凄い人気あるんですが、アクアリウム歴が長い人ほどバルーン体型に興味がなくなっていく気がします。

 

むしろワイルド個体と呼ばれる現地で採取した個体や、

人の手が加わってない自然な姿を好む傾向が強い。

 

だんだん自分の好きな魚種が変わっていくのもアクアリウムの良いところ。