元アクアリウムショップスタッフが断言します。

28歳。元アクアリウムショップスタッフ。アクアリウムを中心にギターやテレビの事も書きます。ブログ名の変更に伴い、記事タイトルも省略します。

なぜ。夏の方が飼育が難しいのに夏場に増える金魚飼育者

夏場の方が金魚飼育は難しい

これってアクアリストの間では割と浸透してることだと思うんですけど、

アクアリストじゃない人との間に凄い認知の差がありますよね。

 

これから始める人は夏こそ金魚でしょ、みたいな。

金魚すくいもあるし、お店も夏の方が盛り上がるしね。

まあ1番の理由は金魚の繁殖時期が春で金魚がよく殖えるからだけど。

 

でもそこが落とし穴で、

絶対に金魚飼育始めるなら夏場よりも春か秋なんですよ。

飼育難易度って意味で言えば、夏場の飼育は高くなっています。

 

金魚がよく食べる

温度が上昇することで、

金魚の代謝がよくなって金魚がよく餌を食べるようになります。

 

僕が普段水槽にはヒーターを入れた方がいいよ、

と言ってる理由のひとつでもあるんですが。

 

よく食べるということはよく糞をする、

つまり水が汚れる、ということでもあるんですね。

 

気が付いたら金魚が凄い弱ってる、なんてこともザラ

水が傷む

そもそも他の季節に比べると水が傷みやすいです。

食べ物も夏の方が腐りやすいでしょ。あれが水でも起こります。

 

特に水槽立ち上げ当初のバクテリアがいない状態の水槽は、

金魚にとって本当にただの水の中につっこまれてるだけなので、

住みにくい環境です。

 

住みにくい環境の水が傷むの早いので、

もっと住みにくい環境になりますよね。

 

金魚is dead

 

にごりもそうだし臭いが出てくるのも早いです。

水換えをしっかり行うことと状態は良く見る事。

 

金魚の入れ替わりが早い

これ裏事情みたいな話なんですけど、

今回ぼくが最も言いたいことはこの話。

 

みんなが同じこと考えるので、夏場って飛ぶように金魚が売れるんですよ。

金魚5割メダカ3割熱帯魚1.5割海水魚0.5割くらいの割合

 

そうすると入荷したら売れて入荷したら売れて、

と早いサイクルで金魚が回るんですが、

こんな状態で安定してる金魚のはずがないんですよね。

 

水合わせしたらすぐちょうだいって人もいるくらいです。

絶対良くないと思うけど。

 

まず問屋の水槽から輸送されてショップの水槽で水合わせして、

その後にみなさんの水槽に入るという流れになりますが、

 

この流れが早いと、

金魚の体に水がなじみ切る前に次の水にされてしまうんですよね。

特にショップからみなさんのお家への部分。

 

これは生き物の鉄則だと思ってるんですけど、

長期在庫は状態のいい証拠でもあるんですよ。

金魚に限らずね。

 

店員さんもどういう状態かわかってるし、

色も出てるし売れ残ってくれてありがとうって感じ。

 

ただやっぱりこの辺は価格帯の影響するところも大きくて一概には言えないんですけど、

 

僕の体感で1匹1,000円超える個体でまあまあ売れる、

そして恐らく2,000円当たりがボーダーで、

3,000円からほぼ売れない価格帯です。

 

ただし3,000円から5,000円って金魚の付加価値としても微妙で、

ただデカいだけの金魚パターンが多いんですよ。

蝶尾とか水泡眼とか2,000円前後くらいで選択肢に出てくるし。

 

だから僕は1,000円から2,000円前後の金魚がねらい目と言いたい。

回転率はそこそこで入荷してすぐ売れるということはないし、

見た目も綺麗で状態も良い。

 

ちなみにそのなかでも僕が好きなのは飯田系の金魚。

赤が強くて体型もがっちりしてるし、見ごたえがあります。

 

逆に1,000円以下の金魚は回転が早く地域密着型のショップだと、

少なくとも週に1回以上は仕入れているので状態は不安定です。

いわゆる餌金と呼ばれる小赤なんかはものすごい回転量。

 

値段で良い悪いが決まるわけじゃないですが、

そこから影響してくる状態の違いは確実にあります。

 

うまく始めるコツは良い状態で飼育を始めること。

 

まとめ

というわけで今回は夏場から始める金魚飼育は向いてないよ、

という内容でした。

水温が高いと水の状態が悪くなりやすいです。

 

少し涼しくなってから始めると1番飼育しやすいと思います。