ベタ=強いという謎の風潮。ベタは初心者におすすめしません。
ベタの魅力って大きなヒレと派手な色合いが人気で、なおかつ小さい水槽で水だけ毎日換えればOK。
なんですが、これ毎日続いてるやついるのかな。
もっといえば1ヶ月続いてるやついるのかっていう。
僕は初心者の方にお手軽にベタからどうぞっていう勧め方はしません。
なぜならベタしか楽しめないから。
つまりアクアリウムとしての楽しみ方が出来ないんですよ。
小さいスペースで飼育できますよって、本当にアクアリウムやりたい人の事考えてんのかと思いますね。
ベタは普通
ベタは確かに強い。酸欠には。
以上、終了。強い点終わり。
水の汚れに強いわけでもないから水換え手抜き出来ないし、レイアウトで水草入れても掃除用のエビとかもつつくから、水草がコケだらけになって汚い水槽の出来上がりですよ。
おまけに、遊泳性も高くないからほとんど動かない。
つまり先ほども述べた通りに、ベタの楽しみ方ってベタを楽しむわけであってアクアリウム的な楽しみ方は出来ないんですよね。
だからアクアリウムやりたいんですよー、でベタを勧めてもお客さんは続かないわけ。
ベタを勧めてくる店員はアクアリウムやりたいって人の気持ちが全くわかってない。
お客さんがベタをやりたいんですよ、って聞いてきた場合は別ですけどね。
混泳が出来ないという楽しさの手詰まり
アクアリウムやりたい人の一番の動機って混泳だと思うんですよ。
ソースとしては、僕がショップにいた時に、しょっぱなから単独飼育しか出来ない生体飼う人は稀で、ほとんどが色んな魚種を泳がせてみたいって人達が多かった事から。
店のカラーによっても変わると思いますが、感覚的には、混泳9:単独1くらい。
やった事ないし、何もわからないからお手軽で初期投資も少ないベタでいいかってなるんですけど、初心者にとって混泳出来ない事って全く楽しめないんですよ。
初心者の人にどれだけ色が~とか体型が~とか大きさが~とか説明したってまったくわかりません。
だってもともとの色とか体型がわからないし。
その説明が効くのは熱帯魚の経験がある人だけですよね。その判断が出来る基準値があるから。
そんなことよりも、色んな種類を泳がせる事が出来ますよーって言った方が遥かにイメージがつきやすい。
雑誌でもわかるし、何より水族館という存在があるから。
これで失敗しても次は、あれ飼ってみよう、これも飼ってみたい、とイメージがわくわけです。
楽しいアクアリウムになるかどうかは、間違いなく混泳出来るかどうかがカギを握っています。
これをわかっていないから、とりあえずベタどうぞーなんてわけのわからん事を言い始めるんですね。いや絶対すぐ飽きるだろ。
むしろベタの魅力に取りつかれる人は少数
僕はベタを楽しめる人って、むしろ珍しい人達だと思っています。
売り場見てもらえばわかるんですけど、凄い玄人っぽい人か凄い初心者っぽい人かのどっちかだけでしょ。
ベタが観賞魚としては優秀であり、同時にベタでしか楽しめない尖った特徴を持つ熱帯魚である事を証明していますよね。
つまり、ほとんどの初心者から中級者アクアリストの人たちが、グッピーとかプラティとかテトラとかの層に分布していて、その熱帯魚の特徴は個体による差異が少ない物と混泳しやすい物を選んで飼育してるわけです。
エンゼルでさえも混泳しにくいと伝えたら嫌がられるしね。
結局ベタから入っても途中で路線変更してネオンテトラとかの混泳出来る種類に変わっていきます。それでいいんですよ。ベタって理解が難しい生き物だし。
というわけで、僕はベタから飼育してみるのは勧めません。
まとめ
ベタって初心者向けっぽい超マニア生体。
ペット的な楽しみ方をしたい人には、おすすめ出来るかもしんないけどね。
僕なら勧めませんが。
そういう人たちには、むしろ爬虫類の方があってるしね。やっぱり触れるかどうかって心理的な距離が全く違うので。